🏥 病院が多い都道府県TOP10

病院が多い都道府県TOP10|なぜ四国・九州に集中するのか – acchikocchi.com

病院が多い都道府県TOP10
なぜ四国・九州に集中するのか

引っ越しを考える時、移住先で気になることの一つに「医療」があるのではないでしょうか。「田舎には病院が少ない」——そんなイメージがあると思いますが、意外にも病院が最も多いのは、高知県、徳島県、鹿児島県——都市部ではなく、四国と九州。一方、神奈川県や埼玉県は、人口あたりの病院数が全国で最も低い。

🏥 人口10万人あたり病院数TOP10

順位 都道府県 人口10万人あたり病院数
1 高知県 16.29軒(偏差値83.7)
2 徳島県 12.77軒
3 鹿児島県 12.64軒
4 大分県 11.54軒
5 宮崎県 11.29軒
6 佐賀県 10.87軒
7 熊本県 10.02軒
8 長崎県 9.73軒
9 山口県 9.62軒
10 岩手県 8.93軒

※全国平均:5.78軒(出典:厚生労働省「医療施設調査」2021年)

📊

TOP9を四国・九州が独占:高知、徳島、鹿児島、大分、宮崎、佐賀、熊本、長崎、山口(中国地方)

明治維新の立役者:薩長土肥(鹿児島3位、山口9位、高知1位、佐賀6位)が上位に。

🏥 1位:高知県(16.29軒)

なぜ高知県の病院数が多いのか

1. 地理的要因(推測)
高知県は山間部が多く、交通の便が悪い地域もある。そのため、小規模病院を多数設置することで医療へのアクセスを確保している可能性がある。

2. 高齢化率の高さ
高知県の高齢化率は全国トップクラス。高齢者が多いことが、病院需要の高さに関係している可能性がある。

3. 100歳以上高齢者との相関
データを見ると、病院数と100歳以上高齢者数には相関が見られる。ただし、これが因果関係かどうかは明確ではない。

🏥 なぜ四国・九州に集中しているのか

TOP9を四国・九州が占めている背景には、どのような要因があるのだろうか。

推測:歴史的背景

興味深いことに、明治維新の立役者である薩長土肥(鹿児島、山口、高知、佐賀)の4県すべてが上位に入っている。

薩長土肥のランキング
・高知県(土佐):1位
・鹿児島県(薩摩):3位
・佐賀県(肥前):6位
・山口県(長州):9位

明治時代、これらの地域では近代医療が早くから導入された可能性がある。ただし、これは推測であり、明確な歴史資料での確認が必要。

また、TOP10のうち9県が四国・九州・中国地方(西日本)に集中している理由については、さらなる調査が必要だろう。

⚠️ 人口密度の高い地域の状況

人口あたり病院数が少ない都道府県

47位 神奈川県:3.19軒(偏差値36.4)
46位 滋賀県:3.54軒
45位 愛知県:3.80軒
44位 静岡県:4.02軒
43位 千葉県:4.05軒

データを見ると、人口が集中する地域でも、人口あたりの病院数は必ずしも多くない。神奈川県、愛知県、千葉県——これらは人口が多いが、人口あたりの病院数は全国平均を下回っている。

なぜこのような傾向が見られるのか

1. 大規模病院が多い
人口密度の高い地域では、小規模病院よりも大規模病院が多い傾向にある。そのため、「病院数」としてはカウントされにくい。

2. 診療所(クリニック)の充実
人口密度の高い地域では、診療所(19床以下の入院施設)が充実している。病院(20床以上)の数だけでは、医療インフラの全体像は見えにくい。

3. 土地コスト
人口密度の高い地域では土地が高く、大型施設を建設するコストが高い可能性がある。

📍 診療所(クリニック)の数は?

病院(20人以上の入院施設)の数だけでは、医療インフラの全体像は見えない。診療所(19人以下の入院施設、またはクリニック)の数も重要だ。

診療所が多い都道府県(人口10万人あたり)

1位 島根県:106.1軒
2位 徳島県:約100軒
3位 高知県:約95軒

診療所が少ない都道府県(人口10万人あたり)

47位 埼玉県:59.6軒
46位 千葉県:約65軒
45位 神奈川県:約70軒

診療所でも、四国が上位、首都圏が下位。埼玉県は、病院も診療所も少ない「医療過疎県」だ。

🩺 医師数の状況

病院数に加えて、医師数も医療インフラを測る重要な指標となる。

医師数が多い都道府県(人口10万人あたり)

1位 京都府:約350人
2位 東京都:約330人
3位 徳島県:約320人

医師数が少ない都道府県(人口10万人あたり)

47位 埼玉県:約180人
46位 千葉県:約190人
45位 茨城県:約195人

医師数では、京都府・東京都が上位を占める。一方、埼玉県・千葉県・茨城県は、人口あたりの医師数が全国平均を大きく下回っている。

移住先選びと医療インフラ

引っ越し先を選ぶ際、医療インフラは考慮すべき要素の一つとなる。

「人口密度の低い地域=病院が少ない」は必ずしも正しくない

データを見ると、人口密度の低い地域の方が、人口あたりの病院数は多い傾向にある。高知県、徳島県、鹿児島県——これらの地域は、人口密度の高い地域よりも人口あたりの病院数が多い。

人口密度の高い地域でも数値は低い傾向

神奈川県、埼玉県、千葉県——人口が集中する地域でも、人口あたりの病院数・診療所数・医師数は全国平均を下回る場合がある。「人口が多い地域だから安心」とは限らない。

確認しておきたいポイント

1. 人口あたりの病院数
総数ではなく、「人口10万人あたり」の数を確認する。

2. 最寄りの医療機関までの距離
病院数が多くても、自宅からの距離が遠ければアクセスしにくい。

3. 診療所(クリニック)の数
病院だけでなく、診療所の数も医療インフラの重要な指標。

4. 専門医の有無
持病がある場合、専門医の有無を確認しておくと安心。

データは、思い込みを見直すきっかけになる。「人口密度の低い地域には病院が少ない」——そんなイメージは、データを見ると必ずしも正しくない。高知県の人口あたり病院数は、神奈川県の約5倍。人口が多い地域だから安心、人口密度が低い地域だから不安——データを見ると、そう単純ではないことがわかる。

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参考文献・データ出典

・厚生労働省「医療施設調査」2021年
・厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師統計」2022年
・とどラン「都道府県別病院数」2020年
・都道府県データランキング「医療施設」
・地域の入れ物「病院数の都道府県ランキング(令和3年)」2023年

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このブログを書いた人

家と民俗学と旅が好きで移動暮らししてた人

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